[[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた ====== 32 誓願寺の木食楚仙いまはの時にのぞみ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-114|<>]] 誓願寺の木食楚仙((木食応其))、いまはの時にのぞみ、田舎より、いにしへ月次(つきなみ)の友なりし人、文をのぼせ、「このたび死の別れとなりなば、追善に独吟の百韻(ひやくいん)を連ね参らせん」よし、ありければ、返事まではならで、   わがための弔(とぶら)ひ連歌召さるなよそなたの口は輪廻(りんね)めきたに [[n_sesuisho6-114|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 誓願寺の木食楚仙、今はの時にのそみ田   舎よりいにしへ月次の友なりし人文をのほせ/n6-56l   此度死の別となりなば追善に独吟の百韻   をつらね参らせんよしありければ返事まで   はならて    我為のとふらひ連歌めさるなよ    そなたの口は輪廻めきたに/n6-57r