[[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた ====== 25 瓦焼く者の近所に天下一の見目悪き娘を持ちたる人あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-107|<>]] 瓦焼く者の近所に、天下一の見目悪(わろ)き娘を持ちたる人あり。かの娘、二十四・五にて死にたり。瓦焼き、かの親のもとに行き大きになく。「何事の愁ひに、さほどまて悲しぶや」と問ふ時、「いな、この後、鬼瓦の手本が無うなりて、力落いた」と。 [[n_sesuisho6-107|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 瓦やく者の近所に天下一のみめわろき娘を   持たる人有彼娘廿四五にて死たり瓦焼彼親   のもとに行大になく何事の愁にさほとまてか   なしふやととふ時いな此後鬼瓦の手本かなふ/n6-53r   なりてちからおといたと/n6-53l