[[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた
====== 11 和州にくらが峠といふかの山の頂に茶屋あり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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和州に、くらが峠((暗峠))といふ、かの山の頂(いただき)に茶屋あり。根来衆とて少人(せうにん)を誘引(いういん)し参宮の時、茶屋の亭をあなどり、一向下輩(げはい)にあひしらひしが、遺恨にや思ひけん、
山城の木幡(こはた)の里の馬もがなくらがたうげを君にまかせむ
水と草とのさかひ知られず
板たたく馬屋の長(をさ)の目は覚めて
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===== 翻刻 =====
一 和州にくらが峠といふ彼山の頂に茶屋あり
根来衆とて少人を誘引し参宮の時茶屋
の亭をあなどり一向下輩にあひしらひしが
遺恨にや思ひけん
山城の木幡の里の馬もかな
くらかたうけを君に任せむ
水と草とのさかひしられす/n6-46l
板たたく馬屋の長の目は覚て/n6-47r