[[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた ====== 3 久我縄手を葦毛馬鹿毛河原毛の三疋に荷を負ほせて行くに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-085|<>]] 久我縄手(こはなはて)を、葦毛馬・鹿毛・河原毛の三疋に荷を負ほせて行くに、宗長、次や先と歩まれし。馬追ふ者の言ひけるは、「お坊主、何か知り給ひたる」。「歌道に心掛くる」よしあれば、「その儀ならば、この馬三疋を、おもしろう歌に詠まれよかし」。   雨降れば道あしげなる久我縄手日影にさらば末はかはらけ [[n_sesuisho6-085|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 久我縄手を葦毛馬鹿毛河原毛の三疋に/n6-42r   荷を負せて行に宗長次や先とあゆまれし   馬追者のいひけるはお坊主なにかしり給ひ   たる歌道に心かくるよしあれは其儀ならは   此馬三疋をおもしろう哥によまれよかし    雨ふれは道あしけなる久我縄手    日影にさらは末はかはらけ/n6-42l