[[index.html|醒睡笑]] 巻6 恋のみち ====== 7 時宗の寺に長阿弥といふ喝食あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-065|<>]] 時宗の寺に、長阿弥といふ喝食(かつじき)あり。やるせなく執心(しふしん)する者、言い寄らん便りもなきに、「一首わが代りに詠みて賜べ。送りたや」と頼みければ、   あぢきなや長阿弥陀仏(ちやうあみだぶ)の決定(けつぢやう)は往生よりも望みなりけり [[n_sesuisho6-065|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 時宗の寺に長阿弥といふ喝食ありやるせな   くしうしんする者いひよらんたよりもなきに   一首我が代によみてたべ送たやとたのみけれは    あちきなや長阿弥陀ふのけつちやうは    往生よりものそみなりけり/n6-33r