[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点 ====== 37 ある僧若衆の方へ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho4-078|<>]] ある僧、若衆(わかしゆ)の方へ、   君をのみ恋ひ暮らしつつ手すさびに前なる山の花をこそ摘め このみぎり、聯句(れんく)を心得たる出家居合はせ、対(つゐ)のむねにて返歌したりし、   われ虱(しらみ)鯛(たひ)あかしつつ足もんぢやう後ろの薮の竹をこそきれ [[n_sesuisho4-078|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 或僧若衆のかたへ    君をのみ恋くらしつつ手すさひに    前なる山のはなをこそつめ   此砌(みきり)聯句(れんく)を心得たる出家居(ゐ)あはせ対(つい)の   むねにて返哥したりし    われ虱(しらみ)たいあかしつつ足もんぢやう/n4-50r    後(うしろ)の薮の竹をこそきれ/n4-50l