[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点
====== 33 神農といふは百草を舐め百度死して百度活くるとやらん・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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神農(しんのう)といふは、百草を舐め、百度(ももたび)死して、百度活(い)くるとやらん。人はみな医師(くすし)の上手と讃むるが、われはいささかさも思はぬ。ただ下手にすうだと思ふ」。「さて、そちは神農の療治を受けたるか」。「いや、推(すゐ)にも知りやすきことがある。目の上の癭(こぶ)をば、誰も嫌がるものにてあり。ぬしが額にある角をさへ、えのけなんだもの」。
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===== 翻刻 =====
一 神農(しんのう)といふは百草(さう)をなめももたひしして百たひ
活(いくる)とやらん人はみなくすしの上手とほ
むるか我はいささかさもおもはぬたた下手に
すうたと思ふさてそちは神農の療治(りやうち)をう
けたるかいや推にもしりやすき事がある
目の上の癭(こぶ)をは誰もいやかる物にてあり/n4-48l
ぬしが額(ひたい)にある角(つの)をさへえのけなんた物/n4-49r