[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点 ====== 30 小文字ある出家にはかに連歌を稽古せむと思ひ立ち・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho4-071|<>]] 小文字ある出家、にはかに連歌を稽古せむと思ひ立ち、ふと都にのぼり、心がくる人のもとに頼み寄り、まづ床(とこ)を見れば懐紙あり。 「あれは連歌」。「いや、なかなか」。「賦何木連歌(ふすなにきれんが)」とあるを、「くばるはなんぞ、もくれんがうた」と読み、理のすみたるといふ顔つきも、奇特(きどく)の客とや申さむ。 [[n_sesuisho4-071|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 小文字ある出家俄に連歌を稽古(けいこ)せむと   思ひ立ふと都にのほり心かくる人のもとに頼   より先(まつ)床(とこ)をみれは懐紙(くわいし)ありあれは連歌いや   中々賦何木連歌(ふすなにきれんか)とあるをくはるはなむ   そもくれんがうたとよみ理のすみたるといふ   かほつきも奇特(きとく)の客とや申さむ/n4-47l