[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点
====== 25 主は馬上にあり中間鑓を持ち立ちながら小便をする・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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主(しう)は馬上にあり、中間(ちうげん)鑓(やり)を持ち、立ちながら小便をする。主、見付け叱りければ、その返事に、「人肥えたるがゆゑに尊(たつと)からず。手鑓(てやり)を持つて立つて尿(しと)す((人肥えたる故に貴からず。智有るを以て貴しと為す。『実語教』))」と言ふ。
主聞き、「それやうに子細あることならば、せんかたなし。奇特(きどく)な奴じやよ」と。
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===== 翻刻 =====
一 主(しう)は馬上にあり中間鑓をもちたちなから
小便(べん)をする主見付しかりけれは其返事に
人肥たるがゆへにたつとからす手鑓をもつ
てたつてしとすといふ主ききそれやうに子細
ある事ならはせんかたなしきとくなやつじや
よと/n4-45l