[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字 ====== 46 ある男二三人連れ立ち誓願寺に参りけるが下陣にある額の六字を見・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho3-064|<>]] ある男、二・三人連れ立ち、誓願寺(せいぐわんじ)に参りけるが、下陣にある額の六字((南無阿弥陀仏))を見、「誓願寺の額ならば三字こそあらんめ。何ぞ三つ余りたるは」といふ。一人が、「あれをえ読まぬか。誓願寺殿様(せいぐわんじとのさま)と書きたるは」と申したるこそをかしけれ。 [[n_sesuisho3-064|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 ある男二三人つれだち誓願寺にまいりける   がげぢんにあるかくの六字を見せいくわん   じの額ならは三字こそあらんめ何   ぞ三あまりたるはといふ独があれをゑよま/n3-28l   ぬかせいぐわんしとのさまとかきたるはと   申たるこそおかしけれ/n3-29r