[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字
====== 41 東寺の並びに遍照心院といふあり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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東寺の並びに遍照心院(へんぜうしんゐん)といふあり。つくり庭をあまり人の見たがるが嫌さに、番衆(ばんしゆ)を置かれたれば、竹杖(たけづゑ)なともちいましむる。望みの方、「そと見たし」とて立ち寄れば、「いやいや庭へ行くまい。殺生禁断ぢやに」と。
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===== 翻刻 =====
一 東寺のならびに遍照心院といふありつくり
にはをあまり人の見たがるがいやさに番衆を/n3-26l
をかれたれば竹杖(たけつゑ)なともちいましむる
望のかたそと見度とて立よれはいやいや
庭へ行まひ殺生禁断(せつしやうきんだん)じやにと/n3-27r