[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字
====== 30 ちと仮名をも読む人の言ひけるはこのほど徒然草を再々見て遊ぶが・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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ちと仮名をも読む人の言ひけるは、「このほど、徒然草を再々見て遊ぶが、おもしろう候ふよ」とありしかば、その座にゐたる者のさし出で、「かまへて口あたりよしと思うて、多く御参るな。つれづれ草のあへ物も、過ぐれは毒じやと聞いたに」。
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===== 翻刻 =====
一 ちとかなをもよむ人のいひけるは此ほとつれつれ
草をさいさい見てあそふかおもしろふ候よ
とありしかは其座にゐたる者のさしいで
かまへてくちあたりよしとおもふておほく
御まいるなつれつれ草のあへ物もすぐれ/n3-22l
はとくじやときいたに/n3-23r