[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字
====== 24 あなたこなた年頭の礼にありきけるさきざきにて・・・(参考) ======
===== 校訂本文 =====
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底本、欠丁によりこの条の本文を欠く。他本により補った。
あなたこなた年頭の礼にありきけるさきざきにて、持参の扇を見ては、亭主のことばに、「五明(ごめい)((五明扇))はかたじけなや」と礼あるを聞き、さてはなににても、正月の持参はみな五明といふものやと合点し、その身はもとより塗師(ぬし)の上手なりければ、上々の茶桶(ちやおけ)を持参するに、たもとより取出し、奏者にむかひ、「これはわれらの五明で御座ある」と、持ち行くほどの処にていうたと。
安宅木(あたき)殿発句に、
ひらかぬは風のつぼみの扇かな
三光院殿((三条西実枝))、
秋風を腰にさしたる扇哉
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