[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字 ====== 16 物書く者を頼み文一つあつらへ宛てどころを問へば・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho3-034|<>]] 物書く者を頼み、文(ふみ)一つあつらへ、宛てどころを問へば、「新のくと書きて給はれ」。「新六とこそ書かるれ、『のく』といふては知らぬ」。「さて、そなたはあさましや。六日市(むいかいち)の『むい』の字をさへえ知らいで」と。 [[n_sesuisho3-034|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 物かく者(もの)をたのみ文一つあつらへあて処をとへば   新のくと書てたまはれ新六とこそかかる   れのくといふてはしらぬ扨そなたはあさましや   六日市(むいかいち)のむいの字をさへゑしらいでと/n3-17r