[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字
====== 10　中間どもの集まりて人の名名字を沙汰しけるが・・・ ======

===== 校訂本文 =====

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中間どもの集まりて、人の名・名字を沙汰しけるが、一人言ふやう、「おれが殿は、名を三度付かれたが、みな腰から下へのことばかりじや。始めに次郎四郎((じろう=痔瘻))、二番に次兵衛((じびやうえ=痔病))、三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)((しゆり=しり))」を、尻の大夫と噂したり。

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===== 翻刻 =====

  一　中間とものあつまりて人の名名字をさたし
  　　けるが一人いふやうおれか殿は名を三度つかれ
  　　たか皆こしから下への事ばかりじや始に次郎四郎
  　　二番に次兵衛三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)をしりの大夫と／n3-15r

  　　うはさしたり／n3-15l