[[index.html|醒睡笑]] 巻3 不文字 ====== 7 手跡の讃嘆ある席にて口あれば言ふことと・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho3-025|<>]] 手跡(しゆせき)の讃嘆(さんだん)ある席にて、口あれば言ふことと、「伏見院殿・また後奈良院殿・後柏原院殿のは((「のは」は底本「のはは」。衍字とみて一字削除。))、みな勅筆(ちよくひつ)と仰せ候ふが、近衛殿((近衛信尹))のをば何とて勅筆とは申さぬぞ。不審な」。 我身の恥をわれとあらはす 犬桜(いぬざくら)咲かでも春を送れかし [[n_sesuisho3-025|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 手跡の讃嘆(さんたん)ある席(せき)にて口あれはいふ事と   伏見院殿又後奈良院殿(こならゐん)後柏原院殿(こかしわばらのいん)のは   はみな勅筆(ちよひつ)とおほせ候か近衛殿のをはなに   とて勅筆とは申さぬそふしんな     我身の恥をわれとあらはす    犬桜さかても春を送れかし/n3-14r