[[index.html|醒睡笑]] 巻3 文字知り顔 ====== 16 あへものの菜をば何時も本皿には盛らず・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho3-015|<>]] 「『あへものの菜(さい)をば、何時(なんどき)も本皿(ほんざら)には盛らず、鉢にても重箱にても盛り入れて、ひき菜(ざい)にしたがよい』と庭訓(ていきん)((庭訓往来))にある」と言ふ。「いづれの文にありや、つひに見ぬ」。「かくれもない、『あへてもつては((敢て以ては・和へて盛っては))、後日の恥辱を招く』と言へり」。   たんぽぽのあへ物食ふや舌つづみ [[n_sesuisho3-015|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 あへものの菜(さい)をばなん時も本皿(さら)にはもらす鉢(はち)   にても重箱(ぢうばこ)にてももりいれてひきざいに/n3-9l   したがよいと庭訓(ていきん)にあるといふいづれの文に   ありやつゐに見ぬかくれもないあへてもつて   は後日の恥辱をまねくといへり     たんほほのあへ物くふやしたつづみ/n3-10r