[[index.html|醒睡笑]] 巻2 賢だて ====== 10 花見の興の帰るさもたそがれ時になりぬ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-099|<>]] 花見の興の帰るさも、たそがれ時になりぬ。道のほとりに人の立ちたる姿ありければ、頭(あたま)を下げ手を合はせて礼をする。 つれの者、「あれは石塔なり」と言へば、かの人言ふ、「当世は、あれ体(てい)の人にも礼をしたがよい」と。 [[n_sesuisho2-099|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 花見の興のかへるさもたそかれ時になりぬ   道のほとりに人のたちたるすかたありけれは   あたまをさけてをあはせて礼をするつれ/n2-50l   の者あれは石塔なりといへは彼人いふ当   世はあれていの人にも礼をしたがよいと/n2-51r