[[index.html|醒睡笑]] 巻2 賢だて ====== 5 日本第一の智者と額を打ちて諸国行脚の僧あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-094|<>]] 「日本第一の智者」と額(がく)を打ちて諸国行脚の僧あり。小喝食(こかつしき)、かれに向ひ、土の上に一文字を書き、この読みを乞ふ。種々に読む。つひに当たらず。喝食、「土の上に一文字は王にてあり。汝愚」と。   知らぬをば知らぬと言はでみにくさはよく知りたるを忘れたる顔 [[n_sesuisho2-094|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 日本第一の智者と額を打て諸国行脚   の僧あり小喝食かれにむかひ土の上に一文   字を書此よみをこふ種々によむ終にあたら   す喝食土の上に一文字は王にてあり汝愚と    しらぬをは知らぬといはて見にくさは    よくしりたるを忘れたるかほ/n2-49r