[[index.html|醒睡笑]] 巻2 吝太郎(しはたらう) ====== 19 われらは雑炊嫌ひなりと常に言ふ者あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-088|<>]] われらは雑炊((底本表記「増水」。以下同じ。))嫌ひなり」と常に言ふ者あり。晩がた雑炊の半(なかば)へ来たる。「ちと申さんずれど、お嫌ひなるまま是非なし」とあれば、「なにと、この雑炊に胡椒は入らぬか」。「いや入らぬ」。「それならはちと食べう」と。 [[n_sesuisho2-088|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 我らは増水嫌なりとつねにいふ者あり晩かた   増水の半へ来るちと申さんずれとおきらひ   なるまま是非なしとあれはなにと此増水   に胡椒はいらぬかいやいらぬそれならはちとた   べふと/n2-46l