[[index.html|醒睡笑]] 巻2 吝太郎(しはたらう) ====== 13 雨降る日のさびしさによしある方に尋ね行き上戸の二人寄り合ひ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-082|<>]] 雨降る日のさびしさに、よしある方に尋ね行き、上戸の二人寄り合ひ、種々(しゆしゆ)話(はなし)ども、時過ぐれど、さらに盃の噂もなければ、客、様子(やうす)を見切り言ふ、「貴所の酒でも、わが酒でもなうて、大酒(たいしゆ)がして遊びたいの」と。 [[n_sesuisho2-082|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 雨ふる日のさひしさによしあるかたに尋   行上戸の二人よりあひしゆしゆはなしとも   時すくれとさらに盃の噂もなけれは客や   うすを見きりいふ貴所の酒ても我酒でも   なふて大酒かしてあそひたいのと/n2-44r