[[index.html|醒睡笑]] 巻2 躻(うつけ)
====== 33　同じ板持方へ客あり・・・ ======

===== 校訂本文 =====
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同じ板持(([[n_sesuisho2-063|31話]]参照。))方(かた)へ客あり。家のおとなの若狭守出で合ひて、座敷に請じ、「主人は他行(たぎやう)に候ふ」ともてなし、よきにあひはからふなかば、ふと障子を開け、みづから頬を叩いて、「若狭よ、若狭よ、われは留守の分ぞ」と。

とらへて置かんやうもあるまい((この一文、底本小書き。))。

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===== 翻刻 =====

  一　同板持かたへ客あり家のおとなの若狭守出
  　　合て座敷に請し主人は他行に候とも
  　　てなしよきにあひはからふなかはふと障子
  　　をあけみつから頬をたたいて若狭よ若狭よ
  　　われはるすの分ぞと(とらへてをかんやうもあるまい)／n2-36r