[[index.html|醒睡笑]] 巻2 躻(うつけ) ====== 32 件の板持馬に乗り坂をのぼりける時・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-064|<>]] 件の板持(([[n_sesuisho2-063|前話]]参照。))、馬に乗り坂をのぼりける時、胸懸(むながい)ひたものさがれば、鞍(くら)と馬の頭(かしら)との間、大きに延びたり。「やれ勿怪(もつけ)が出で来たは」と呼ばはる。 郎等ども、「何事や」と尋ぬれば、「にはかに馬の首が長うなつたは」と。 [[n_sesuisho2-064|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 件の板持馬にのり坂をのほりける時胸懸   ひたものさかれは鞍と馬のかしらとの間大に   のびたりやれ勿怪か出来はとよばはる   郎等とも何事やと尋ぬれは俄に馬の/n2-35l   くびがながふなつたはと/n2-36r