[[index.html|醒睡笑]] 巻2 躻(うつけ) ====== 30 さしからぬ者いかがしたりけんとりはづして井にはまりしことあり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-061|<>]] さしからぬ者、いかがしたりけん、とりはづして井(ゐ)にはまりしことあり。人こぞり梯(はし)など下げ、「早く上がれ」と言ふに、「われは一世の面目を失なうた。上がりても人間(ひとあひ)はなるまい。これからすぐに高野へのぼる」と。 [[n_sesuisho2-061|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 さしからぬ者いががしたりけんとりはづして   井にはまりし事あり人こそりはしな   とさけはやくあかれといふに我れは一世の   面目をうしなふたあかりても人間はなる   まいこれからすぐに高野へのほると/n2-35r