[[index.html|醒睡笑]] 巻2 躻(うつけ) ====== 24 盗人にあひてこれはどちの方より如何体の者の仕業ぞ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-055|<>]] 盗人にあひて、「これはどちの方(はう)より、如何体(いかてい)の者の仕業ぞ」。「いかさま、内より引き手ありや」と種々讃嘆ある所へ、こざかしき者ふと来たりて、「この盗人に入りたる者こそ、わがよう知つた、知つた」と言ひけるまま、「何者ぞ、きかせてたべ」と、あなかちにわびければ、そとささやきて言ふやう、「この盗は、ものが欲しさに入りた」と。 [[n_sesuisho2-055|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 盗人にあひてこれはどちの方よりいかていの   者のしはさぞいかさま内よりひきてありやと   種々さんたんある所へこさかしき者ふと来   りて此盗人に入たる者こそわかようしつた   しつたといひけるままなに者ぞきかせてたべ   とあなかちにわひけれはそとささやきていふや/n2-32l   う此盗はものかほしさにはいりたと/n2-33r