[[index.html|醒睡笑]] 巻2 名付け親方
====== 12 禅門になりたる者に向ひ名は道見といふべし・・・ ======
===== 校訂本文 =====
[[n_sesuisho2-011|<>]]
禅門になりたる者に向ひ、「名は道見(だうけん)といふべし。人ありて読みを問はば、『道(だう)はみち、見(けん)はみると読むと答へよ」。「かしこまりて候ふ。ありがたし。みる((海松))といふ物は、そのままひじきに似たる物のことでござあるほどに、なかなか忘れはつかまつるまい」と言ひしに、ある人、「そちが名は、道はみちであらうず。見は」と問へば、「見はひじき」。
[[n_sesuisho2-011|<>]]
===== 翻刻 =====
一 禅門になりたる者にむかひ名は道見と
いふへし人ありてよみをとはは道はみち
見はみるとよむとこたへよかしこまりて候
ありかたしみるといふ物はそのままひしきに/n2-9r
にたる物の事て御さあるほとに中々わすれは
仕まいといひしにある人そちか名は道はみちて
あらうす見はととへは見はひじき/n2-9l