[[index.html|醒睡笑]] 巻2 名付け親方 ====== 4 雄長老の小者に鳥を刺す上手あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho2-003|<>]] 雄長老の小者(こもの)に、鳥を刺す上手あり。前大樹(さきのたいじゆ)((前将軍。豊臣秀吉か。))御耳に立ちし。内々尊意の旨、長老承り及び申され、「かたじけなき儀なり。様子たち聞きまかり出でよ。名をば松若といふなる。このままにてはいかが」とうかがふ。「さらば、伯耆(はうき)になれ」とありければ、「それはあまり分に過ぎて」と恐れたり。「大事なし。幸ひ柄差(えさし)ばうきに」。 [[n_sesuisho2-003|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 雄長老の小者に鳥をさす上手あり前大樹   御耳にたちし内々尊意の旨長老承及   申され辱儀なり様子たち聞罷出よ名をは   松若といふなる此ままにてはいかかと伺ふ   さらは伯耆になれとありけれはそれは   あまり分に過てと恐れたり大事なし   幸柄さしはうきに/n2-5r