[[index.html|醒睡笑]] 巻1 祝ひ過ぎるも異なもの
====== 10 行き暮れて旅人立寄り一夜の宿を借りし・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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行き暮れて、旅人立寄り一夜の宿を借りし。亭主出で合ひ、物語のついでに、「客(きやく)はいかなる芸能の候ふぞ」。「ちと歌道(かだう)を心得てあり」と。「さらば、幸ひの仕合(しあは)せなり。子をあまた持ちたるに、祝うて、発句を沙汰あれかし」とのぞむ時、
息子たち頭(かしら)かたかれ((頭堅し・頭難し))石仏(いしぼとけ)
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===== 翻刻 =====
一 行暮て旅人立寄一夜の宿をかりし亭
主出合物語のついてに客(きやく)は如何なる藝能(けいのう)
の候ぞちと哥道を心得てありとさらは幸(わいわゐ)
の仕合也子をあまたもちたるにいわふて発句
を沙汰あれかしとのそむ時
むす子たちかしらかたかれいしぼとけ/n1-71l