[[index.html|醒睡笑]] 巻1 鈍副子 ====== 25 若き男の聟入するといふに知音の者異見しかまへて時宜を出かせ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-121|<>]] 若き男の聟入するといふに、知音の者異見し、「かまへて時宜(じぎ)を出(で)かせ」。心得たるよしにて行きしが、一円言の葉なし。 あまり本意(ほい)なく思ひ、立ちざまに手をきつとつき、「この中柱(なかばしら)はこなたのでござあるか。どれから参りたるぞ」。 [[n_sesuisho1-121|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 わかき男の聟入するといふに知音の者異見(いけん)   しかまへて時宜を出かせ心得たるよしにて   行しが一円言のはなしあまりほいなく思ひ   立さまに手をきつとつき此中柱(なかはしら)はこなたの/n1-58l   て御座あるかとれからまいりたるそ/n1-59r