[[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書
====== 26 妙心寺の僧に金蔵主といふあり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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妙心寺の僧に金蔵主(きんざうす)といふあり。賀茂の競馬(けいば)を見物に行く帰りに、印地(いんぢ)のある所にて、負くる方を贔屓(ひいき)し、強み過ぎ、鑓(やり)に突かれぬれば、
五月五日競馬((桂馬))帰りの金蔵主鑓((香車))につかれてひしや((飛車))とこそなれ
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===== 翻刻 =====
一 妙心寺の僧に金蔵主といふあり賀茂の
競馬(けいは)を見物に行かへりに印地のある所/n1-32r
にてまくるかたをひいきしつよみ過鑓に
つかれぬれは
五月五日けいはかへりのきんそうす
鑓につかれてひしやとこそなれ/n1-32l