[[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書
====== 3 信長公諸大名を寄せ給ひ馬揃へあそばし・・・ ======
===== 校訂本文 =====
[[n_sesuisho1-045|<>]]
信長公((織田信長))、諸大名を寄せ給ひ、馬揃へあそばし、思ひ思ひの出で立ちはなやかなりし風情にて、きらを磨き、あたりを輝かせば、「いにしへもためしまれなること」と沙汰しあへり。すなはち、主上(しゆじやう)((正親町天皇))も簾中(れんちう)より叡覧(えいらん)なされし。
金銀を使ひ捨てたる馬揃へ将棋に似たる王の見物
[[n_sesuisho1-045|<>]]
===== 翻刻 =====
一 信長公諸大名をよせ給ひ馬そろへあそはし
おもひおもひの出立はなやかなりし風情にて
きらをみかきあたりをかかやかせばいにしへ
もためしまれなる事と沙汰しあへり即
主上(しゆしやう)も簾(れん)中より叡覧なされし
金銀をつかひすてたる馬そろへ
将棋に似たる王の見物/n1-26r