[[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書
====== 2 さやの宗久といふ者初花の茶入れを持ちてゐたりしに・・・ ======
===== 校訂本文 =====
[[n_sesuisho1-044|<>]]
さやの宗久((津田宗及))といふ者、初花(はつはな)の茶入れを持ちてゐたりしに、ある人、三好松山殿を頼みてその威光を借り、見たきよし催しけるに、
物知らぬ人のしわざか初花に松山風を吹かせ来ぬるは
[[n_sesuisho1-044|<>]]
===== 翻刻 =====
一 さやの宗久といふ者初花の茶入を持て
ゐたりしにある人三好(みよし)松山殿を頼て
其威光(いくわう)をかり見度よし催(もよほ)しけるに/n1-25l
物しらぬ人のしわさか初はなに松山風をふかせきぬるは/n1-26r