[[index.html|醒睡笑]] 巻1 謂へば謂はるる物の由来
====== 31 鰯をは上臈方の言葉にむらさきともてはやさるる・・・ ======
===== 校訂本文 =====
[[n_sesuisho1-030|<>]]
鰯(いわし)をは上臈方の言葉に、「むらさき」ともてはやさるる。紫の色は藍(あい)にはましたといふ縁とや。
されば、下種(げす)らしき鰯も、その人の好きなれば、鮎の魚にもまさるよのう。
[[n_sesuisho1-030|<>]]
===== 翻刻 =====
一 鰯(いはし)をは上臈(らう)かたのことばにむらさきともては
やさるるむらさきの色はあひにはましたとい
ふえんとやされは下すらしきいはしも其人
のすきなれは鮎の魚にもまさるよのふ/n1-15l