[[index.html|古今著聞集]] 草木第二十九
====== 654 長元元年十二月二十二日昭陽舎の桜を一本清涼殿東北の庭に移し・・・ ======
===== 校訂本文 =====
長元元年十二月二十二日、昭陽舎の桜を一本、清涼殿東北の庭に移し植ゑられけるに、殿上人ども下り立ちて、踏み固めけり。いと興あることなり。
昔はかやうにあちこち掘りわたし、また初めても植ゑけり。近ごろは限りある木のほかは、植ゑらるることもなきにや。
===== 翻刻 =====
長元々年十二月廿二日昭陽舎の桜を一本清涼
殿東北の庭にうつしうへられけるに殿上人ともを
りたちてふみかためけりいと興ある事也むか
しはかやうにあちこちほりわたし又はしめてもうへ
けりちか比は限ある木の外はうへらるる事もなきにや/s515l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/515