[[index.html|古今著聞集]] 興言利口第二十五 ====== 510 久安のころ宇治の左府宇治へおはしましけるに有盛朝臣・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 久安のころ、宇治の左府((藤原頼長))、宇治へおはしましけるに、有盛朝臣((藤原有盛))、装束を車に脱ぎ置きてありきけるが、大臣(おとど)に会ひ奉りにけり。 主君の御車と見て、もの着るに及ばず、まどひ下りたりける、いかにをかしと思しけむ。 ===== 翻刻 ===== 久安の比宇治左府宇治へおはしましけるに有盛/s407l http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/407 朝臣装束を車にぬきをきてありきけるかおとと にあひたてまつりにけり主君の御車と見てもの きるにをよはすまとひおりたりけるいかにおかし とおほしけむ/s408r http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/408