[[index.html|古今著聞集]] 哀傷第二十一
====== 462 高倉院の女房世をいとひてさまかへたる人侍りけり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
高倉院((高倉天皇))の女房((小督か))、世をいとひて、さまかへたる人侍りけり。
いくほどなくて、院かくれさせ給ひにしかば、大納言実国卿((藤原実国))、かの女房のもとへ申しつかはしける。
月影を見捨てて入りしことわりは雲隠れぬる今こそは知れ
===== 翻刻 =====
高倉院の女房世をいとひてさまかへたる人侍けりいく程
なくて院かくれさせ給にしかは大納言実国卿彼女房
のもとへ申つかはしける
月影をみすてて入しことはりは雲かくれぬるいまこそはしれ/s363r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/363