[[index.html|古今著聞集]] 博奕第十八 ====== 421 承平七年正月十一日右大臣家の饗に中務卿宮おはしましたりけるに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 承平七年正月十一日、右大臣家((藤原仲平))の饗に、中務卿宮((醍醐天皇皇子代明親王))おはしましたりけるに、中務卿と右大臣と囲碁のことありけり。碁手((「碁手」は底本「基平」。諸本により訂正。))は銭にてぞありける。 昔はかやうの晴(はれ)の儀にも、懸物(かけもの)に出でけるにこそ。近代にはたがひてこそ侍りけれ。 ===== 翻刻 ===== 承平七年正月十一日右大臣家饗中務卿宮おはし ましたりけるに中務卿と右大臣と囲碁のこと ありけり基平は銭にてそありける昔はか様の はれの儀にも懸物にいてけるにこそ近代にはたか ひてこそ侍けれ/s316r http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/316