[[index.html|古今著聞集]] 好色第十一
====== 316 中関白馬内侍に忍びて通ひ給ひけるを・・・ ======
===== 校訂本文 =====
中関白((藤原道隆))、馬内侍に忍びて通ひ給ひけるを、父成忠卿((高階成忠。娘は馬内侍ではなく高内侍。))、うけぬことに思ひけるに、ある時、出で給ひけるを伺ひ見て((「見て」は底本「見を」。諸本により訂正。))、必ず大臣に至るべき人なりと相(さう)して、その後、許し奉りてけり。
===== 翻刻 =====
中関白馬内侍に忍てかよひ給けるを父成忠卿うけぬ
事に思けるに或時出給けるを伺見をかならす大臣にいたる
へき人也と相して其後ゆるしたてまつりてけり/s219r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/219