[[index.html|古今著聞集]] 和歌第六
====== 216 あるなま侍がもとに草を売りて来たりけるを・・・ ======
===== 校訂本文 =====
あるなま侍がもとに、草を売りて来たりけるを、「ただ今代はりなかりければ、その草貸しおけ。代はりは後に取れ」と言ひけるを、草売りうち聞きて、
あさましやかりとはいかに朝ごとに草にかけたる露の命を
===== 翻刻 =====
或なま侍かもとに草をうりてきたりけるを只今かはり/s152l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/152
なかりけれは其草かしをけかはりは後にとれといひけるを
草うりうちききて
あさましやかりとはいかにあさことに草にかけたる露のいのちを/s153r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/153