[[index.html|古今著聞集]] 文学第五
====== 113 都良香竹生島に参りて・・・ ======
===== 校訂本文 =====
都良香、竹生島に参りて、
三千世界眼前尽 三千世界眼前に尽き
と案じ侍りて、下の句を思ひわづらひ侍りけるに、その夜の夢に、弁財天、
十二因縁心中((底本、中に「裏歟」と傍書」))空 十二因縁心中空(むな)し
と付けさせ給ひける、やむごとなきことなり。
===== 翻刻 =====
めける都良香竹生島にまいりて三千世界眼前尽と案
し侍て下句を思わつらひ侍けるにその夜の夢に弁財天
十二因縁心中(裏歟)空とつけさせ給けるやむことなき事也/s90l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/90