[[index.html|古今著聞集]] 釈教第二
====== 66 後鳥羽院聖覚法印参上したりけるに・・・ ======
===== 校訂本文 =====
後鳥羽院((後鳥羽天皇))、聖覚法印参上したりけるに、「近ごろ専修の輩、一念・多念とて、たて分けて争ふなるは、いづれか正とすべき」と御尋ねありければ、行をば多念に取り、信をば一念に取るべきなり」とぞ申し侍りける。
===== 翻刻 =====
後鳥羽院聖覚法印参上したりけるに近来専修の/s63r
輩一念多念とてたてわけてあらそふなるはいつれ
か正とすへきと御尋ありけれは行をは多念にとり
信をは一念にとるへきなりとそ申侍ける/s63l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/63