====== 額田王 ====== ぬかたのおおきみ 生没未詳 [[万葉集]]第一期を代表する女流歌人。『[[日本書紀]]』天武記に「天皇初娶鏡王女額田姫王、生十市皇女」とあり、鏡王(伝不詳)の子で、十市皇女の母であること以外、詳らかでない。初め大海人皇子(天武天皇)の寵愛を受け十市皇女を生み、後に天智天皇に召されたと考えられている。 なお、十市皇女は[[天智天皇]]皇子の弘文天皇(大友皇子)の妃となり、[[葛野王]]([[懐風藻]]の作者)を生んだ。 万葉集中に[[長歌]]3首、[[短歌]]10首(7,8,9,16,17,18,20,112,113,151,155,488,1606)が見えるが、そのほとんどが、斉明・天智朝の13年間に詠まれたもの。 [[勅撰和歌集]]には、[[新勅撰和歌集]]、[[新拾遺和歌集]]に計3首が入集。