====== 比良山古人霊託 ====== ひらさんこじんれいたく ===== 成立と内容 ===== 延応元年(1239)5月11日に九条道家が病気になり、[[慶政]]が加持祈祷のため道家の住む法性寺に赴く。慶政が法性寺にいる間、二十一歳の女房に「比良山の大[[天狗]]」の霊が憑依した。 「比良山の大天狗」は自らを藤原鎌足の以前の祖であるといい、五月二十三日から二十八日までの間に、慶政と三度の問答をする。その問答を慶政が記録したもの。 問答の内容は、天狗が現れた意図、道家の病気の原因と治し方、関係者や著名人の後世、天狗の世界の状況などである。 ===== 参考文献 ===== ==== 注釈書 ==== * 新日本古典文学大系『[[宝物集]]・[[閑居友]]・比良山古人霊託』(木下資一校注・岩波書店・1993/11/22)