====== 掛詞 ====== かけことば 懸詞とも書く。[[和歌]]の修辞法の一つ。 同じ音を持つ一つの言葉で、二つ以上の意味を表現する。歌の内容を複雑にする効果がある。 『[[古今和歌集]]』以後、盛んに用いられるようになり、和歌だけでなく[[謡曲]]・[[道行文]]・[[浄瑠璃]]などにもよく見られる。 【例】 * 春の世の夢ばかりなる手枕に**かひな**くたたむ名こそをしけれ 『[[千載和歌集]]』961周防内侍 * 「かひな」が「腕(かひな)」と「かひなく(甲斐なく)」を掛けている。 {{tag>用語 和歌}}