====== 折句 ====== おりく [[和歌]]の修辞法の一つ。 物の名前を歌の各句の最初に入れて読み込む方法。修辞的な効果よりも、言葉遊び的な要素が強い。 まあ、あいうえお作文みたいなもんですな。 * 唐衣(**か**らころも)/**き**つつなれにし/**つ**ましあれば/**は**るばる来きぬる/旅(**た**び)をしぞおもふ 『[[伊勢物語]]』 * 「杜若(かきつばた)」が読み込まれている。 また、各句の最初と最後に読み込む方法を「沓冠(くつかうぶり・くつかむり)という。 * **よ**もすず**し**/**ね**ざめのかり**ほ**/**た**まくら**も**/**ま**そでも秋**に**/**へ**だてなきか**ぜ** 『[[続草庵集]]』538 [[兼好法師]] * 「米たまへ(よねたまへ)銭もほし(ぜにもほし)」が読み込まれている。 * この場合、「ぜにもほし」は下から上へ読むようになっているが、上から順番に読む方が多い。 {{tag>用語 和歌}}