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text:yomeiuji:uji098

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text:yomeiuji:uji098 [2014/10/06 22:18]
Satoshi Nakagawa
text:yomeiuji:uji098 [2018/09/25 15:40] (現在)
Satoshi Nakagawa
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 宇治拾遺物語 宇治拾遺物語
-====== 第98話(巻7・第7話)式成・満・則員等三人、滝口の弓に召さるる事 ======+====== 第98話(巻7・第7話)式成・満・則員等三人、滝口の弓に召さるる事 ======
  
 **式成満則員等三人被召滝口弓藝事** **式成満則員等三人被召滝口弓藝事**
  
-**式成・満・則員等三人、滝口の弓に召さるる事**+**式成・満・則員等三人、滝口の弓に召さるる事**
  
-これも今はむかし、鳥羽院、位の御時、白河院の武者所の中に、「宮道式成、源満、則員、ことに的弓の上手なり」とそのとききこえありて、鳥羽院位の御時の滝口に三人ながらめされぬ。こころみあるに、大かた一度もはづさず、これをもてなし興ぜさせ給。+===== 校訂本文 =====
  
-時、三尺五寸的をたびて、「これが第二のくろみ射おして持ていれ」とり。巳時に給はりて、時に射おとしてまいれり。いたつき、三人の中三手+これも今は昔、鳥羽院((鳥羽天皇))、位の御時、白河院武者所の中に、「宮道式成・源満・則員に的弓(とゆみ)の上手なり」とその時聞こえありて、鳥羽院、位の御の滝口に、三人ながら召されぬ。試みある、おほかた一度も外さず、これをもてし興ぜさせ給ふ
  
-とりて、矢取の帰らんをたば、程へぬべし」とて、残の輩、と矢を走ちて、りどりして、立かはり立かはりいる程に未のときのなからかりに第二のくろみを射めらしていおとして持てまいれりけり+ある時、三尺五寸の的を賜びて、これが第二の黒み、射落して持て参れ」仰せあり。巳時に給はりて、未時に射落して参れり。板付(いたつき)、三人の中に三手なり。 
 + 
 +矢取りて、矢取(やとり)の帰らんをたば、ほど経ぬべし」とて、残の輩(ともがら)われと矢を走り立ちて、取りして、立ち代り立ち代り射るほに、未の時の半らばかに、第二の黒みを射めぐらして、射落して、持て参れりけり。 
 + 
 +「これすでに養由がごとし」と、時の人、讃めののしりけるとかや。 
 + 
 +===== 翻刻 ===== 
 + 
 +  これも今はむかし鳥羽院位の御時白河院の武者所の中に 
 +  宮道式成源満則員ことに的弓の上手なりとそのとき 
 +  きこえありて鳥羽院位の御時の滝口に三人なからめされぬ 
 +  こころみあるに大かた一度もはつさすこれをもてなし興せさせ 
 +  給或時三尺五寸の的をたひてこれか第二のくろみ射おと 
 +  して持てまいれと仰あり巳時に給はりて未時に射おとし 
 +  てまいれりいたつき三人の中に三手なり矢とりて矢 
 +  取の帰らんをまたは程へぬへしとて残の輩我と矢を走 
 +  たちてとりとりして立かはり立かはりいる程に未のときのなからは 
 +  ​かりに第二のくろみを射めらしていおとして持てまいれり/111ウy226 
 + 
 +  ​けりこれすてにやうゆうかことしと時の人ほめののしり 
 +  けるとかや/112オy227
  
-「これすでにやうゆうがごとし」と、時の人ほめののしりけるとかや。 


text/yomeiuji/uji098.txt · 最終更新: 2018/09/25 15:40 by Satoshi Nakagawa