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text:yomeiuji:uji081 [2014/10/05 17:42]
Satoshi Nakagawa
text:yomeiuji:uji081 [2018/05/12 19:34] (現在)
Satoshi Nakagawa
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 宇治拾遺物語 宇治拾遺物語
-====== 第81話(巻5・第12話)大二条殿に小式部内侍、歌読み懸け奉る事 ======+====== 第81話(巻5・第12話)大二条殿に小式部内侍、歌読み懸け奉る事 ======
  
 **大二条殿ニ小式部内侍奉哥読懸事** **大二条殿ニ小式部内侍奉哥読懸事**
  
-**大二条殿に小式部内侍、歌読み懸け奉る事**+**大二条殿に小式部内侍、歌読み懸け奉る事**
  
-是も今はむかし、大二条殿、小式部内侍おぼしけるが、たえまがちになりける比、例ならぬ事おはしまして、久しう成てよろしくなり給て、上東門院へまいらせ給たるに、小式部、台盤所にゐたりけるに、「出させ給」とて、「しなんとせしは。など、とはざりしぞ」と仰られて過給ける。御直衣のすそを引とどめつつ申けり。+===== 校訂本文 =====
  
-しぬばかりにこそなきしかいきてとふきみにあらね+これも今は昔、大二条殿((藤原教通))、小式部内侍思けるが、絶え間がちになりけるころ、例ならぬことおはしまして、久しうなりて、よろしくなり給ひて、上東門院((藤原彰子))へ参らせ給ひたるに、小式部、台盤所に居たりけるに、出でさせ給ふとて、「死なんとせしは。など、問はざりしぞ」と仰せられて、過ぎ給ひける。 
 + 
 +御直衣の裾(すそ)を引きとどめつつ、申しけり。 
 + 
 +  死ぬばかり歎きにこそ歎きしかいきて問ふべき身にしあらねば 
 + 
 +耐へず思しけるにや。かき抱(いだ)きて、局へおはしまして寝(ね)させ給ひにけり。 
 + 
 +===== 翻刻 ===== 
 + 
 +  是も今はむかし大二条殿小式部内侍おほしけるかたえま 
 +  かちになりける比例ならぬ事おはしまして久しう成てよろし 
 +  くなり給て上東門院へまいらせ給たるに小式部台盤所に 
 +  ゐたりけるに出させ給とてしなんとせしはなととはさりしそと 
 +  仰られて過給ける御直衣のすそを引ととめつつ申けり 
 +    しぬはかり歎にこそなきしかいきてとふきみにあらねは 
 +  たへすおほしけるにやかきいたきて局へおはしまして 
 +  ねさせ給にけり/84ウy172
  
-たへずおぼしけるにや。かきいだきて、局へおはしましてねさせ給にけり。 
text/yomeiuji/uji081.txt · 最終更新: 2018/05/12 19:34 by Satoshi Nakagawa
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