text:yomeiuji:uji071
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
text:yomeiuji:uji071 [2018/03/26 15:24] – Satoshi Nakagawa | text:yomeiuji:uji071 [2018/03/26 15:30] (現在) – [第71話(巻5・第2話)伏見修理大夫の許ヘ、殿上人共、行向ふ事] Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
宇治拾遺物語 | 宇治拾遺物語 | ||
- | ====== 第71話(巻5・第2話)伏見修理大夫の許ヘ、殿上人共、行向ふ事 ====== | + | ====== 第71話(巻5・第2話)伏見修理大夫のもとヘ、殿上人ども行き向ふ事 ====== |
**伏見修理大夫許ヘ殿上人共行向事** | **伏見修理大夫許ヘ殿上人共行向事** | ||
- | **伏見修理大夫の許ヘ、殿上人共、行向ふ事** | + | **伏見修理大夫のもとヘ、殿上人ども行き向ふ事** |
===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
行 14: | 行 14: | ||
つとめて、「さても、昨日、いみじくしたるものかな」と言ひて、「いざ、また押し寄せん」と言ひて、また二十人、押し寄せたりければ、このたびは、さる体(てい)にして、にはかなるさまは昨日にかはりて、炭櫃(すびつ)を飾りたりけり。厩を見れば、黒栗毛なる馬をぞ、二十疋までたてたりける。これも額白かりけり。 | つとめて、「さても、昨日、いみじくしたるものかな」と言ひて、「いざ、また押し寄せん」と言ひて、また二十人、押し寄せたりければ、このたびは、さる体(てい)にして、にはかなるさまは昨日にかはりて、炭櫃(すびつ)を飾りたりけり。厩を見れば、黒栗毛なる馬をぞ、二十疋までたてたりける。これも額白かりけり。 | ||
- | おほかた、かばかりの人はなかりけり。これは宇治殿((藤原頼通))の御子におはしけり。されども、公達多くおはしましければ、橘の俊遠((橘俊遠))といひて、世の中の徳人ありけり。その子になして、かかるさまの人にぞ、なさせ給たりけるとか。 | + | おほかた、かばかりの人はなかりけり。これは宇治殿((藤原頼通))の御子におはしけり。されども、公達多くおはしましければ、橘の俊遠((橘俊遠))といひて、世の中の徳人ありけり、その子になして、かかるさまの人にぞ、なさせ給たりけるとか。 |
===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== |
text/yomeiuji/uji071.txt · 最終更新: 2018/03/26 15:30 by Satoshi Nakagawa