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text:yomeiuji:uji071 [2018/03/26 15:24] Satoshi Nakagawatext:yomeiuji:uji071 [2018/03/26 15:24] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 つとめて、「さても、昨日、いみじくしたるものかな」と言ひて、「いざ、また押し寄せん」と言ひて、また二十人、押し寄せたりければ、このたびは、さる体(てい)にして、にはかなるさまは昨日にかはりて、炭櫃(すびつ)を飾りたりけり。厩を見れば、黒栗毛なる馬をぞ、二十疋までたてたりける。これも額白かりけり。 つとめて、「さても、昨日、いみじくしたるものかな」と言ひて、「いざ、また押し寄せん」と言ひて、また二十人、押し寄せたりければ、このたびは、さる体(てい)にして、にはかなるさまは昨日にかはりて、炭櫃(すびつ)を飾りたりけり。厩を見れば、黒栗毛なる馬をぞ、二十疋までたてたりける。これも額白かりけり。
  
-おほかた、かばかりの人はなかりけり。これは宇治殿((藤原頼通))の御子におはしけり。されども、公達多くおはしましければ、橘の俊遠((橘俊遠))といひて、世の中の徳人ありけりその子になして、かかるさまの人にぞ、なさせ給たりけるとか。+おほかた、かばかりの人はなかりけり。これは宇治殿((藤原頼通))の御子におはしけり。されども、公達多くおはしましければ、橘の俊遠((橘俊遠))といひて、世の中の徳人ありけりその子になして、かかるさまの人にぞ、なさせ給たりけるとか。
  
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text/yomeiuji/uji071.txt · 最終更新: 2018/03/26 15:30 by Satoshi Nakagawa