text:yamato:u_yamato135
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— | text:yamato:u_yamato135 [2017/09/03 17:25] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa | ||
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+ | 大和物語 | ||
+ | ====== 第135段 三条の右大臣のむすめ堤の中納言に逢ひはじめ給ひけるあひだは・・・ ====== | ||
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+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
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+ | 三条の右大臣((藤原定方))のむすめ、堤の中納言((藤原兼輔))に逢ひはじめ給ひけるあひだは、内蔵助(くらのすけ)にて((「にて」は底本「まて」。諸本により訂正。))、内裏(うち)の殿上をなんしける。女は、あはんの心やなかりけん、心もゆかずなんいますかりける。 | ||
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+ | 男も宮仕へし給ひければ、つねにもいませざりけるころ、女、 | ||
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+ | 薫物(たきもの)のくゆる心はありしかどひとりはたえて寝られざりけり | ||
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+ | 返し、上手なれば良かりけめど、聞かねば書かかず。 | ||
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+ | ===== 翻刻 ===== | ||
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+ | 延喜九年正月蔵人左衛門佐元右兵衛佐内蔵助(十三年/左少将)/d22r | ||
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+ | 三条の右大臣のむすめつつみの中納言 | ||
+ | にあひはしめたまひけるあひたはく | ||
+ | らのすけまてうちの殿上をなんし | ||
+ | ける女はあはんのこころやなかりけん | ||
+ | こころもゆかすなんいますかりけるお | ||
+ | とこもみやつかへしたまひけれはつ | ||
+ | ねにもいませさりけるころ女 | ||
+ | たきもののくゆるこころはありし | ||
+ | かとひとりはたえてねられさりけり | ||
+ | かへし上すなれはよかりけめとき | ||
+ | かねはかかす/d22l | ||
text/yamato/u_yamato135.txt · 最終更新: 2017/09/03 17:25 by Satoshi Nakagawa